works

R+house

吹抜をめぐる家

建物の中心にある吹き抜けが印象的な家
南側の高窓からはたっぷりの採光と
爽やかな風を家全体に導くことで、
心地よさが広がります。

シンプルですっきりとした住まいを

家づくりの情報収集にInstagramを活用され、その際に弊社を知ってくださったご夫婦。Instagramやホームページから弊社の雰囲気や丁寧な仕事ぶりを気に入っていただき、ご来店いただくきっかけとなりました。同時にモデルハウスもご見学、さらにその一週間後には家展にも参加と、熱意を持って家づくりのスタートとなりました。アパート暮らしの課題を一つひとつヒアリングさせていただき、生活感のあまり出ない、シンプルでナチュラルなお家を目指していきました。

住まいのセンターにある吹き抜け

敷地は、北側と東側に道路、西側に4階建てのアパート、周囲を住宅で囲まれており、どこを開いてもプライバシーの確保を考えることが必須となり、明るさの取り込み方にも工夫が必要でした。そこで、住まいの中心に大きな吹き抜けを設け、吹き抜け上部の高窓から、夏冬の太陽高度に応じてコントロールされた陽射しと風を導くよう計画しました。
また、吹き抜けが住まいの中心となることで、1階と2階のコミュニケーションもスムーズに。どこにいても元気な3人のお子さんの声が聞こえてきます。

「玄関はゆったりとしているほうがいいよね」とご希望され、ベンチを造作。「五月人形やお雛様を飾る場所にもしたいな」と、飾り棚としての役割もイメージされ、シンプルに。ベンチ下の床には、ご家族の手形を記念に並べたのもポイントです。
収納に関しては、アパートでは物があふれてしまって…と悩まれており、「靴はひとりあたり6足くらい。私は20足くらいあるかも…開けられてないのもあるんです」と奥様。玄関には余裕を持ってたっぷりと収納することができるように土間収納を作りました。来客時などにはレースのカーテンをさっと閉めるだけ。柔らかい雰囲気で、生活感が抑えられるよう考えました。

独立した書斎を

ご主人の仕事柄、在宅ワークが多く、会議や通話も頻繁なため、完全なる個室をと独立した書斎を設けました。リビングから少し離れた玄関近くに配置し、2方面から自然光が取り込めるようになっているので、気持ちよく集中できる空間に。将来的に用途が変わることも考え、カウンターや棚は作り込まず、可変性を優先させています。
また、子どもたちの勉強スペースとして、リビングにスタディカウンターを。手元のライトを一直線に配置し、3人の子どもたちが仲良く並んで机に向かうことができます。

リビング階段をのぼると、2階にはフリールームと主寝室を。お子様が3人いらっしゃるので、最初は個室にしようか悩まれていましたが、お子様たちの年齢差があること、性別の違いを考慮したり、現在は広々とフリールームとして使えたほうが、伸び伸びと過ごせるのではないかと、結果、後々に仕切ることができるようにとなりました。吹き抜けを含めた大空間、光も風もご家族の会話も、心地よく通り抜け、にぎやかで活気のある暮らしが実現していることでしょう。

全体をナチュラルモダンでまとめて

インテリアに関しては、ご夫婦のお好きなもの、雰囲気をヒアリングさせていただき、採用したいアイテムや素材を一緒に選んでいきました。インテリアスタイルの方向性を定め、色の統一感、使い方、雰囲気作りを大切に。白やグレージュの濃淡をメインに、真鍮やオークを取り入れ、やわらかく、やさしく、あたたかいイメージでまとめていきました。

シンプルでいて生活感のない住まいを理想としながらも、ご家族思いなご夫婦が、常に家族との距離を感じ、家族団欒を楽しむことができる住まいに、その理想と想いをたっぷりと込めました。

DETAIL

所在 一宮市
住居構成 夫婦+子ども3人
建物規模 地上2階建て
面積 33.19坪(109.71㎡)
外皮平均熱貫流率 UA値:0.48
相当隙間面積 C値:0.19
耐震等級 等級3