2024.03.16 R+houseHIROGALIE

地盤改良について


今回は地盤改良について書こうと思います。

地盤改良工事は、地盤調査をした結果、改良工事必要の判定が出た場合行います。

私の感覚で岐阜市だと6~7割くらいのおうちで地盤改良が必要になるイメージです。

なので資金計画には地盤改良費を70万円~120万円くらい(エリアや規模によります)予算取りをしておくことが多いのですが、
大きなお金がかかる割に、いろんな工法があることを知らなかったり、住宅会社のエゴで工法の選択肢がなかったりと、情報が行き届いてないように感じます。

このブログを通じて、少しでも地盤改良について知っていただければ幸いです。


地盤調査の義務化

日本は世界でも有数の自然災害が多い国です。
大きな震災の後は、耐震性を高めるため法改正が行われることが多いです。

1995年の阪神・淡路大震災後、建物の安全性を高めるための建築基準法の見直しが進みます。
2000年の建築基準法改正により、建物の耐震性を高めると同時に、家を建てる際に地耐力を調べる地盤調査が義務化されました。



地盤調査とは

建物を建てる前には、その土地の地盤が安全かどうかを確認するのが地盤調査です。

住宅で多い調査方法は、スウェーデンサウンディング試験(SWS試験)です。

これは、特定の重さの錘を一定の高さから地面に落とし、錘がどれだけ地面に貫入するかを測定する方法です。

貫入深度・荷重・回転数などから地盤の硬さを判断し、建物の安全に必要な地盤改良の有無を検討します。

測定する箇所は、建物の4つ角と中心の5ポイントで測定することが多いです。

正確な地盤調査によって、後に起こり得るリスクを事前に防ぐことができます。



地盤改良方法の種類

地盤調査の結果を解析し、どの地盤改良工法が適切か検討をします。
地盤を改良する方法には様々な技術がありますが、主に以下の工法が用いられます。


〇セメント柱状改良工法
この工法では、セメントミルクを地盤に注入し、土とセメントミルクを混ぜ合わせ円柱状の杭をつくり、硬化させることで地盤を強化します。
地盤の状態や建物の特性に応じて、必要な箇所に柱状にセメントを注入し、地盤全体の支持力を向上させます。



〇鋼管杭工法
鋼の管を地中深く打ち込み、その杭で地盤を支える工法です。
変形地や、軟弱地盤が深い場合に適しています。




〇表層改良工法
軟弱と思われる地盤が、地表から2mまでと浅いとき使用される工法です。
セメントなどの固化材を土と混ぜ合わせ締め固めることで地盤を強くします。


〇砕石パイル工法
小さく砕いた天然石を地面に詰め込んで形成した石柱(パイル)で地盤を補強する工法です。
固化材を使わないため、迅速かつ環境に優しい施工が可能で持続可能な基盤ができます。




地盤調査の結果によってどの改良工法が適切か、お客様に合わせて判断することが重要です。
いろいろな工法はありますが、中垣工務店では砕石パイル工法をお勧めしています。



砕石パイル工法をお勧めする理由

無公害
天然砕石しか使用しないため、セメントを使用した際に発生リスクのある六価クロムの土壌汚染や環境破壊による周辺地域への悪影響を起こしません。

産廃費用が発生しない 
将来、土地を販売したり再建築する際に、他の工法で使用するセメントや鋼管は地中に残ったままにできず、撤去する必要があります。杭抜き工事の費用は、専用の重機が必要になるため高額になります。砕石パイル工法は天然の砕石を使用するので撤去する必要はなく将来のリスクを軽減します。

地震時の衝撃にも強く、液状化対策にも
砕石パイルと原地盤で複合的に面全体で建物を支えるので安定した強さがあります。
地震時の液状化を砕石を用いて地中へ間隙水の逃げ道を設けることで、地震時に生じる過剰間隙水圧の消散速度を速め、液状化の発生を抑制します。

工期が短い
養生期間が不要なため、工期が短縮できます。

充実した補償内容 
施工後の安心を提供するため、補償が充実しています。砕石パイル工法「HySPEED」では期間30年5000万円までの保証があります。





砕石パイル工法という選択が、土壌汚染・資産価値低下・不同沈下のない地盤の実現への最良の選択だと考えています。
砕石パイル工法は「HySPEED」「エコジオ」などの工法があります。
参考にしていただき、安全で快適な住まいの参考になれば幸いです。

「HySPEED」はこちら
「エコジオ」はこちら

中垣


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