施工事例
穏やかな陽だまりのある平屋

建物をL型の形の平屋にすることで
LDKだけでなくすべての居室に陽が届く。
ご家族にとって最適な生活動線を整え、
のびやかであたたかい毎日が過ごせます。
約1年の申請を経て…

ご夫婦が建築するのは、ご両親から譲り受けた土地。そこは、農業振興地域であり、文字の通り農用地等として農業振興を図るべき地域とされていました。まずはここを宅地にするための申請からはじまります。早くても半年はかかると言われるこの申請に、お二人は約1年もの期間をかけることになります。そしてやっと建築がスタートできるところまでこぎつけました。

お二人は弊社のWEBサイト内の施工例や家づくりの想い、コンセプトなど細かいところまで読んで下さり、私たちの家づくりに共感してくださっていました。「ベースとして、オシャレさも性能も間違いないだろう」と信頼を寄せて下さり、「打ち合わせでのコミュニケーションや誠実な対応を希望します」とおっしゃってくださいました。

あえて目立ちすぎないように
建築地は、県道と市道の交差点の部分。人通りも多いため、「西道路からも距離を取りたいよね。音を遮り、プライバシーを守りたい」とのご要望でした。通りに面しているからこそ、目立ちすぎない、目線が行かない工夫をしていきました。
使いやすさ重視の動線
建築家に求めるものとして挙げてくださったのは、「使いやすい家事動線、開放感のあるリビング」でした。玄関を入り、アウターをかけ、手を洗う、毎日の動線が一直線で、玄関から直接リビングへ行けたり、パントリーへ行けたり…と、家族の動線、来客時の動線、家事を高効率で行う動線と、隠された工夫がいっぱいです。
洗濯から収納、お風呂への水回り動線もまた別に配置され、暮らし動線がシンプルに整っています。
家の中心にあるLDK
大通りからの騒音をカットするためにも、建物西側に水回り動線を一直線に配置し、その内側にリビングをつくりました。LDKの窓はL型に連続しているため、抜け感もあり「開放感たっぷりのLDKが理想!」というお二人の希望も叶えられました。リビングの横の畳スペースでゴロゴロすることもでき、やわらかな陽を受けながら、心地よい時間が過ごせます。
ミックススタイルのインテリア
お二人の好きなカラーは「グレージュ・グレー・ベージュ。少しブラックも入ってもいいかなぁ…!ナチュラルすぎず、かっこよすぎずがいいな」というご要望でした。外壁からつながるグレージュの空間に、照明等でブラックを部分使いし、引き締めるアクセントに。トレンドをうまく取り入れたミックススタイルでご提案させていただきました。
特徴的なL型の平屋。この形にすることで、リビングはもちろんのこと、寝室や子ども部屋にも陽の光が届く…どこにいても心が落ち着く、明るい空間をつくることができました。車通りの多い道からの視線を気にせず過ごせるタイルデッキのあるお庭でゆったりとした時を過ごすことも、家族みんなでわいわいBBQをすることも…どんな時間も、ご家族にとっての「特別」なひとときとして暮らしの1ページに刻んでいただけることと思います。平屋でありながら、家族の距離がきちんと保てる、お互いを尊重できる住まいが完成しました。