施工事例
あたたかい光が出迎えてくれる家
『ほっとする・明るい・コンパクトで高機能な家』
一緒に暮らすミシシッピニオイガメのロッキーとともに
お二人がどんな時でも心地よく過ごせる空間を
とことん考え抜きました。
じっくりと検討を重ねて…
K様との出会いは、弊社の「かしこい家づくり勉強会」にご参加いただいたことがきっかけ。コロナ禍の名残りもあり、オンライン開催していた時期です。この時はお顔もOFFにした状態での参加で、私たちもまだどんな方だろう?と想像でしかない、そんなときからのお付き合いになります。ご両親も交えて、土地についても時間をかけてじっくりと話し合いを進められ、その間に家展にも何度も足を運んで下さいました。
「帰るのが楽しくなる家」
戸建て賃貸での暮らしは、「暑くて寒い。そしてキッチンが狭かった」との不満点がありました。中垣工務店に、そして建築家に求めることは「私たちのイメージを汲み取ってもらえること」。「帰ってくるとほっとする家にしたいね。帰るのが楽しみになるような家が理想だなぁ…!」と、お二人の想いを大切に、コンパクトに収めながらも高性能で暮らしやすい住まいづくりがはじまりました。
賃貸での暮らしの中でも最も改善したいとお話していたところが「キッチン周り」。ご夫婦で一緒にキッチンに立つ時間が増え、スムーズに作業できるようにしたいとのことでした。ゆとりを持ってすれ違うことができる、買い置きのストック類もスッキリと収納させたい、機能的でありストレスのないお気に入りの空間にしていくことを考えました。「掃除も楽なのがいいよね!美しいキッチンを保ちたいです」とのご要望でした。
中庭とも繋がるLDK
こちらの住まいを担当した建築家のナカノハジメ先生は、「デザイン性もさることながら、暮らしやすさも考えた家事動線も提案され、パッシブデザインに関しても本領発揮してくださるだろう」と期待していた通りに、実測値から、太陽と風を味方に、窓の配置、中庭と駐車場の配置を決めていきました。陰にならないところに中庭を設け、リビングのソファーからも中庭を眺めることができます。中庭とつながるLDKは、上部の吹き抜けとも相まって、明るさを一定に保ってくれます。玄関ホールから続く場所には、一緒に暮らすミシシッピニオイガメのロッキーの居場所がつくられました。
懐かしさや安心感をもたらすインテリア
ダークトーンのキッチンやソファをポイントとして、インテリアスタイルとカラーを構成。白と木を中心に、その他のアクセントカラーを含め、ブラウンをベースとした濃淡なまとまりにしていきました。どこかノスタルジック・アンティークな雰囲気が、安心感と落ち着きのある居心地の良さを感じさせてくれます。扉で仕切られた空間には、ご要望のモダンや可愛さをさりげなく取り入れています。
また、ロッキーくんの居場所の壁面や寝室のベッドのヘッドボードの天板に施したのは、木材の表面に、独特の削り痕を残す日本古来からの加工技術「なぐり加工」。亀の甲羅模様に似ている事から亀甲とも呼ばれています。K様ご夫婦に選んでいただいた表札にも「なぐり加工」が施されています。「良きものを長く」「愛着の沸くものを大事に」という、お二人が大切にしたいお気持ちを表現させていただけるようご提案しました。
「私たちらしい住まいになったね」
周辺は主要な駅の近くでもあり、南側にも3階建てのアパートがあるという条件の中、陽当たりをどうやって確保していくかが課題でした。パッシブデザインで、吹き抜けの窓やハイサイドライトから、朝日が差し込んでとても気持ちが良さそうです。「将来的には1階ですべてが完結する暮らしができると嬉しいよね」と、機能面、収納面も計画的に、イメージを膨らませて整えていきました。
完成時に、“私たちらしい”住まいになったとお伝えくださったこと、私たちも心から嬉しく思います。お二人の穏やかで優しさあふれるお人柄が、さらにこの住まいにあたたかさをプラスしていかれるのだと想像します。これから始まる毎日も、ぜひ「お二人らしく」穏やかな時をお過ごしください。